黄老思想(こうろうしそう)は、
中国、
戦国時代から
漢初にかけて流行した
道家の一学派の思想であり、その学問を
黄老の学という。
黄帝を始祖とし
老子を大成者としたのでこの名がある。『黄帝四経』や『
老子』がその思想的根拠・教典となる。『
史記』では、
斉の稷下の学者である
慎到・
田駢・接子・環淵らをその代表人物とする。また『史記』老子韓非子列伝では
申不害や
韓非子を「黄老に本づき刑名をたっとぶ」とあり、
法家の刑名思想を黄老に由来すると考えている。そこで
黄老刑名の学の名がある。