辰韓(しんかん,
紀元前2世紀~
356年)は、
朝鮮半島南部にあった
三韓の一つ。
帯方郡の南、
日本海に接し、後の
新羅と重なる場所にあった地域である。その境は、南にある
弁韓と接しており、入り組んでいた。もともと6国であったが、後に分かれて12国になった。そのうちの
斯蘆が後の新羅になった。辰韓人は穀物と
稲を育て、
養蚕を生業としていた。『
三国志』魏書弁辰伝によると、
馬韓人とは言語が異なっていたが、
弁韓人とは互いに雑居し、風俗や言語は似通っていたという。『
後漢書』弁辰伝によれば辰韓とは城郭や衣服などは同じだが、言語と風俗は異なっていたという。