薬物代謝(やくぶつたいしゃ)とは動植物における
代謝の様式のひとつ。薬、毒物などの生体外物質(ゼノバイオティクス (Xenobiotics)、
異物ともいう)を
分解あるいは排出するための代謝反応の総称である。これらを行う
酵素を総称して
薬物代謝酵素という。全体的には対象物質の
親水性を高め分解・排出しやすくする傾向がある。全般的に、生体に対する害を軽減する意味があると考えられるので
解毒代謝ともいうが、結果的にはかえって毒性が増すこともある。また生体外物質のみでなく、生体内由来の不要となった物質(
ステロイドホルモン、
甲状腺ホルモン、
胆汁酸、
ビリルビンなど)も対象となる。