『
新約聖書』(しんやくせいしょ、
ギリシア語: ,
ラテン語: Novum Testamentum)は、紀元
1世紀から
2世紀にかけて
キリスト教徒たちによって書かれた文書で、『
旧約聖書』とならぶ
キリスト教の正典。また、
イスラム教でも
イエスを
預言者の一人として認めることから、その一部(
福音書)が
啓典とされている。『新約聖書』には27の書が含まれるが、それらはイエス・キリストの生涯と言葉(
福音と呼ばれる)、
初代教会の歴史(『
使徒言行録』)、初代教会の指導者たちによって書かれた書簡からなっており『
ヨハネの黙示録』が最後におかれている。現代で言うところの
アンソロジーにあたる。「旧約聖書」「新約聖書」は、新旧の別による「旧いから無視してよい・誤っている、新しいから正しい」といった錯誤を避けるため、旧約聖書を『ヘブライ語聖書』、新約聖書を『ギリシア語聖書』と呼ぶこともある。内容的にはキリストが生まれる前までを旧約聖書、キリスト生誕後を新約聖書がまとめている。