慶雲(けいうん、きょううん)は、
日本の
元号のひとつで
大宝の後、
和銅の前。
704年から
708年までの期間を指す。この時代の天皇は
文武天皇、
元明天皇。「慶雲」とは夕空に現れ瑞兆とされる
雲で、
蚊柱のこととも。大宝2年(702年)に
崩御した
持統天皇の葬儀などが済んだ大宝4年(704年)に
藤原京において現れ、改元される。大宝年間に律令の編纂や都城の完成など
律令国家建設の諸改革を果たし、同年には大宝の
遣唐使が帰国。慶雲年間には、遣唐使の報告や実際に律令を施行した上での諸問題を是正する政治改革が行われた(
慶雲の改革)。また、平城遷都も立案される。