女真(女眞、じょしん)は、
女直(じょちょく)ともいい、
満洲の
松花江一帯から
外興安嶺(スタノヴォイ山脈)以南の
外満州にかけて居住していた
満州民族。民族の
聖地を
長白山とする。
10世紀ごろから記録に現れ、
17世紀に「
満洲」(「マンジュ」と発音)と改称した。「女真」の漢字は女真語の民族名「ジュシェン」(または「ジュルチン」)の当て字である。「女直」は
遼興宗の
諱(耶律宗真)に含まれる「真」の字を避けた(
避諱)ため用いられるようになった。金朝を滅ぼした
モンゴル帝国および
元朝時代の漢文資料では「女直」の表記が多く見受けられ、同じくモンゴル帝国時代に編纂された
ペルシア語の歴史書『
集史』などでも金朝や女真人について言及される場合、「女直」の音写である جورچه jūrcha で呼ばれている。