君主号(くんしゅごう)とは、
君主の
称号のこと。そもそもは、その
文明や
国家、
民族特有の尊称により呼ばれていたが、中華文明のように、「
皇帝」を称して近隣諸国の王を臣従させ、国王の
封号と官爵を与え、さらに臣従の見返りとして文明や交易の利潤を与えるなど、君主の称号にも優劣が生ずるようになった。
西欧においても、
神聖ローマ皇帝が近隣諸国の国王よりも優位に立つなど、君主号はたんなる名称の域を超えて、その国の由緒や国力を誇示する重要な意味を持っていた。また、君主号を国内における表記・呼称と対外的呼称とで使い分ける場合、対外的に称する君主号を
外交称号という。