『
史記』(しき)は、
中国前漢の
武帝の時代に
司馬遷によって編纂された中国の歴史書である。
正史の第一に数えられる。
二十四史のひとつ。計52万6千5百字。著者自身が名付けた書名は『
太史公書』(たいしこうしょ)であるが、後世に『史記』と呼ばれるようになるとこれが一般的な書名とされるようになった。「本紀」12巻、「表」10巻、「書」8巻、「世家」30巻、「列伝」70巻から成る
紀伝体の歴史書で、叙述範囲は伝説上の
五帝の一人
黄帝から
前漢の
武帝までである。このような記述の仕方は、中国の歴史書、わけても正史記述の雛形となっている。