モーセ五書(モーセごしょ)、時には
トーラ()とも呼ばれることがあるが、
旧約聖書の最初の5つの書である。
モーゼの五書、
律法(りっぽう)、
ペンタチュークとも呼ばれる。これらは
モーセが書いたという伝承があったのでモーセ五書と言われるが、近代以降の
文書仮説では異なる時代の合成文書であるという仮説を立て、モーセが直接書いたという説を否定する。ただし保守的なキリスト教会と学者は今日もモーセ記者説を支持している。また
正教会における註解書には、こうした学説の対立に触れず、「伝統的に」モーセが著者であるとされているという記述にとどめているものもある。